社会人が働きながら自動車学校に通ってみた

タイトルのとおりですが、今年は働きながら自動車学校に通っていました。

無事卒業&免許取得ができたので、全体的な感想なんかを書いていこうかと思います。

 

なぜ通おうと思ったのか

大体の人は時間の取りやすい高校卒業時や大学時代に免許を取っていますよね。

僕の友達もそうでした。

そもそも、なぜ大学時代に免許を取らなかった自分がわざわざ社会に出てから免許を取ろうと思ったのか?と言いますと...

 

  1. 実家に帰ったときの足が欲しかった。また、将来のことを現実的に考えた場合、親の介護が必要になったとき、自分が自動車を運転できないと家族の生活に支障を与える可能性が高そうだと不安になったから。地方に実家を持つ長男の方は共感いただけるかと思います。
  2. 原付きに乗りたくなった。普段の行動範囲を広げたかった。私が住んでいる地域は鉄道網が充実しています。そのおかげで、今まで自動車に乗る気にならなかったというのもあるのですが...。昨年末の引っ越しで、駅からちょっと離れた家に住むようになったんですよね。これまで、都心部の駅近に住んでいたので、ちょっと買い出しに行くとかが地下鉄+歩きで出来ていましたが、それが難しくなりました。足としての原付免許を取りたい→それならいっそのこと普通免許とろうか?という流れです。 
  3. 将来別の仕事に付きたいと思ったときの選択肢を広げたかった。現在ついている仕事は内勤で車を運転する機会がありません。ただ、この仕事にずっと付き続けているか?と考えると、多分いつかは転職する気がするんです。その時、今と同じような運転をする必要のない仕事に付くのか?というと、そんな保証はないわけで。いざ転職する時に取るのも大変だろうということで、将来的な保険も兼ねての取得です。

 

以上が主な理由です。

大体の人は同じなんじゃないかと思います。

車に乗りたくて、という方もいるでしょうけれども。

 

入校するまで

まあ、いざ上の理由から入校しようと思っても自分は行動を起こす前に考えすぎる質があるので、考え始めてから入校に至るまで3ヶ月程度空きました。

そして、いざ入校しようと思ったら、コロナの影響で休校するし...

図らずもコロナの影響で仕事の在宅勤務化が進み、時間を以前よりも取りやすくなった結果、入校の踏ん切りがついたというのもありますがw

 

コースなど

まず、AT限定を選びました。

これについては特に悩みませんでした。

MTは将来的な仕事で使う可能性もなくはないけど、そのときは解除すればいいし...

あと、自分が自動車を運転できるのか不安な気持ちが大きかったので、MTの(ATと比べて相対的に)難しい操作で混乱したくないというのもあります。

ネット上ではATMT論争がありますが、自分はそういうのキニシナイたちでもあるので...

 

追加で補修を受けても無料というコースも申し込みました。

これは上と同じく不安を減らすためですね。

例えば全部補修無しで行けて結果的に損になっても、それは追加の補修で料金が発生するというプレッシャーがなかったからとも言えますし。

 

入校前のその他の不安

・社会人だと周りから浮かない?という不安

→通いのためか、9割以上一人で受けに来ているようでした。

 ぱっと見20代の方がほとんどのようでした。

 二輪は年齢層が高く、50代くらいの方もざらにいるようでした。

 

・時間取れる?

→自分は基本的に会社と自宅の往復だけで生きている人間なので、教習所に通う時間を確保するのはさほど難しくありませんでした。

 とはいえ、仕事の繁忙期と重なると苦しいとは思うので、ある程度暇な時期に通うことをおすすめします。

 

・教官が怖くない?

→私の通っていた自動車学校は特にそうでしたが、生徒に対して厳しく接する風潮が見直されつつあるようで、親切な教官が多かったです。

 怖い方がちゃんと見につくという人もいるでしょうが...

 

いろいろ

・適性検査の結果

→入学式の日に適性検査というものを受けました。

 これでその人の性格や運転操作への適性などを図るようです。

 で、この結果が良い悪いで示されるものなんですよね。

 

 私が受けたのはIDP適性検査というもので、あまりメジャーではないようです。

 OD式では心理的特性と動作的特性を分けて評価されるようですが(数字+アルファベット)、IDP式では全部ひっくるめて総合評価となります。

 結果表の右上の数字で、5がよくて1が悪いといった感じです。

 

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 この適性検査の結果は第二段階の学科で使いますが、教本の中にもOD式と警察庁型のことしか触れられていません。

 授業のスライドでIDPの結果に触れるだけです。

 

 ・初めての運転

→最初に運転するとき(技能2時間目)は無茶苦茶緊張して、コースの外周で壁にぶつけそうになる体たらくでした。

 具体的に、どのタイミングでハンドルを切るとか、細かく考えすぎるより、行く先を見て車をコースに合わせることを意識するとうまくいきました。

 まあ、フィーリングですね。(適当)

 

・学科

→社会人になってから、1時間座って授業を受けるという機会がなかったので、なんだか懐かしかったです。

 また、教材のビデオにDonDonドライブというものを使っていて、一般的に想像されるいかにもお堅い教習ビデオではなかったのは意外でした。

 確かにこういうビデオのほうが生徒は眠たくならないような気がします。

 自分はお堅いほうが好きではありますが...

 

・学科試験(効果測定)

→1段階と2段階のそれぞれの技能試験を受ける前に、学科試験(効果測定)を受けます。

 これは、学科の授業で学んだ知識が身についているかを試すものです。 

 テキストのほかに、スマホやPCから勉強できるMUSASIというサイトが用意されていたため、これを通勤時間などに使って勉強するようにしました。 

 学校によるかもしれませんが、MUSASIの問題と効果測定はほとんど同一でしたので、これだけやってれば問題ありませんでした。

 ちなみに自分は効果測定2回とも満点でした。(自慢)

 

・技能試験

→1段階はコース内、2段階は路上で行いますが、周りの状況で難易度が大きく変わる気がします。

 というのも、試験の時間に周りの車やバイクが多いほうが当然難しいですが、私の自動車学校では試験中の車と教習中の車がバッティングしないようになっていました。

 また、2段階の路上の時も、コロナの影響で交通量が少なく、走行しやすかったです。

 幸い、両方とも一発で合格することができました。

 

全体を通しての感想

→まず、通ってみてよかったです。

 社会人になってからは、仕事以外の勉強の時間はほとんどなくなっていましたが、自動車学校に通い、新たに何かを学ぶというのが楽しかったです。

 また、教習の内容自体が社会人として生きていくのに役立つものだと思いました。

 周りのことを気遣ったり、全体の様子を俯瞰してみるなど、基本的で大切なことではありますが、改めて自動車の運転を通して学ぶことでその重要性の説得力が増したといいますか。

 

 30万円という費用がネックではありますが、自分の成長になりますし、行動範囲も広がりますし、運転自体を楽しめることが多いと思います。

 悩んでいる方はぜひ取得してほしいです。

 

(余談)技能教習のテキストですが、イラストの女の子がかわいい。

 

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